Bookishdream

thanks for visiting!

ゴールデンウィークに読んだ本3冊について

f:id:vanessa0131:20200507174155j:image

Hello guys! こんにちは😀🌻

コロナの影響で仕事がなくなり、読書にたっぷり時間を使っています。

ぽかぽか太陽に照らされて、愛する犬の横で大好きな物語を読む。

幸せだなあと思います💕 今年のゴールデンウィークに読んだ3冊の本のついて書きたいと思います。

 

 

窓の向こうのガーシュイン 

    By     宮下 奈都 著

 f:id:vanessa0131:20200507192631j:plain f:id:vanessa0131:20200507195013j:plain  f:id:vanessa0131:20200507193135j:plain         

 あらすじ:主人公19歳の女の子は自分に自信がなく自分には何か”足りない”といつも思って

生きてきた。そんなある日、額装家の男性と出会う。「しあわせな景色をきりとる」という言葉に惹かれ仕事を手伝うようになる。そこで出会う人々との関わりによって女の子が成長していく心がほっこりするお話。

 

感想:わずか250ページ程度なので数時間で読めちゃいます。挿絵がいくつかあるのですが、とてもかわいいです💕お話の内容がより鮮明に頭に蘇ります。ミステリーやサスペンスファンの私はお話自体はスローペースに進んでいて多少退屈を感じたのは否めませんが、(宮下奈都さんは素晴らしい作家さんということが前提です)今という時間の大切さ、儚さがとっても美しく表現されていて世界観が素敵でした。「話したり、ご飯を一緒に食べたりすることも、’今’を大事にする事だと思う。でもここには額がある。額装することで私たちははっきりと’今’を捕まえることができるのではないか」この主人公の言葉が心に残りました。家族や友達、恋人、との時間の大切さというのは日々の生活の中で、おきざりになることが多いです。一番大切なものは、無くす前にしっかりとその幸せを毎日感じて、感謝していきたいと気づかせてくれました。

 

・クジラは歌を歌う

   By     持地 佑希子 著

f:id:vanessa0131:20200507195336j:plain 

あらすじ:婚約者との結婚が迫った拓海は高校のときに好きだった睦月のブログを密かにずっとみていた。睦月は12年前に亡くなっているのに、ある日睦月のブログが更新されているのに気づき、驚く。だれが更新したのかを探るために同級生に会いにいく。

 

感想:青春ものに入るのか、ラブストーリーに入るのか微妙ですが、とりあえず、感動で泣くのを我慢できないぐらい感情に訴えられました。悲しいとかではなく、深いです。持地さんは脚本家らしいのですが、さすがです。👏唯一、気に入らなかったのは、睦月の年齢設定ですかね!笑 思考が大人顔負けですごいと思ったのですが中学生にしては現実味に多少欠けました。が構成力がずばぬけていて、サスペンスではないですが物語の終盤は二転三転と話が展開し、その度に登場人物のそれぞれの行動や言動の意味や理由が明らかになって、鳥肌が立ちました。心から愛する人の幸せを願うことはどういうことか、についてそれぞれのキャラクターがいろんな考え方を示すのが興味ぶかいです。

「自分の好きな人が自分を忘れて幸せになるなら、それでいい」と物語の中で睦月は拓海に告げるのですが、この価値観を拓海の父は、忘れることと、思い出にすることはおなじだといっていました。愛していないから、忘れる のではなく、愛しているから思い出にする。

愛しているから、その人を失った後も変わりなく生活をする。この意味がストーリーの中で語られます。 簡単な事ではないですが睦月、拓海、拓海の父それぞれがそれぞれに人を愛する姿に心を打たれました。

タイトルに込められた意味が最高に素敵で、でも悲しくて、、この本買ってよかったです。(スポンサーはついてないですよ 笑)

 

 

 

 

 

・イノセント・デイズ

 By 早見 和真 著 

f:id:vanessa0131:20200507201754j:plain

あらすじ:田中幸乃 30歳。元恋人の家に放火し夫の妻と双子の幼い命を奪い死刑が確定する。彼女は反省する様子もないが、自らを弁解することもしない。

事件の背景に何があったのか。彼女の人生をたどっていくと浮かび上がる残酷なほど哀しい事実。いじめ、家族問題、孤独、死刑制度など深刻な社会問題についても触れているミステリー。

 

感想:ミステリーとしては、最終的な事件の事実を教えて欲しかったな!っていうもやもや感は残りました。そこだけがこの本のテーマではないので別にいいじゃないかといえばそうなんですけどね。笑 ネタバレすると面白くないのであまり詳しくはかけないですが、人を判断できる人間なんて本当、いないですってこの本は訴えています。誰にも人の生きてきた過程や、行動の背景、気持ちなんて100パーセント理解できないのに、あの人はこうだとか決めつけてしまいます。自分もそうでした。事実と真実は全く異なる。流浪の月の小説にもでてきましたがまさにそうですね!孤独を生きてきた幸乃には死刑になるよりも怖いものがあったのです。その気持ちに少しでも共感できるところは、きっとたくさんの人にも共通することだと思います。

決して犯罪は正当化するべきものではなく、ましてや人に危害を加えるなど許されない。

しかし、人は生まれながらに凶悪犯のDNAを持って生まれてくるのだろうか?

どんな幸せな環境で生まれ、育ったとしても犯罪者となるのだろうか?

と疑問に思いました。

 

 

 

 

 

閲覧ありがとうございました。