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オブリヴィオンと RUN AWAY

こんにちわ。

ようやく転職きまり無事9月入社が正式に決定致しました。

第一希望のファーマコビジランス部での業務です。

そんなこんなで、英語、医薬統計、有機化学の勉強に終われ読書の時間がほんと少なかったですが、先月読み終えた2冊について記録しときます、

 

 

f:id:vanessa0131:20200810170911j:plain 向かって左はオブリヴィオン(邦書)右側はRUN AWAY(洋書)

結論からいうとどちらも面白かったです♪ジャンルが全く違うので良さは違いますが、続きが気になって気になってとページをじゃんじゃんめくって夢中で読んだのはRUN AWAYです。

まずはオブリヴィオンから紹介したいと思います。

ネタバレなしで頑張りたいと思います!笑

 

 

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オブリヴィオン By遠田 潤子

メルカリでたくさん出品されてましたので新書でなくても気にしない方は安くで購入できるかと思います。

サスペンス要素の入ったフィクションで、全435ページ(光文社文庫)。割と長い。

 

著者:遠田潤子さん

1966年大阪生まれ。2009年『月桃夜』にてデビュー。

オブリヴィオンは2017年に「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第一位

他に『雪の鉄樹』『冬雷』『廃墟の白墨』等、40以上の作品を執筆されています。

 

あらすじ:主人公は森二が妻である唯を殺害した罪で服役し刑務所を出所するところから始まる。罪の意識から周りとの交流を拒否し孤独に生きていこうと決めていた。唯の兄と森二は出会った頃からいろんなことを乗り越えてきた事もあり絆が深かったがその絆も当然、唯を殺害したことにより消え去ってしまった。そして森二と唯の一人娘である冬香は父を激しく責め続け娘と会わないほうが娘のためなのかと考える。こうした苦しい環境の中で、森二がなぜ妻を殺害するに至ったのかという物語の核心が彼の過去、唯と兄の関係性、森二と兄・父の関係性が明らかになるのと同時に浮かび上がってくる。

 

感想:それぞれの人物の性格が明確にそれぞれ描かれていて自分の中でキャラクター像を確立しやすかったのでその部分での描写は素晴らしいと思いました。話は全体的に後半にかけてペースアップしてくる感じで前半はかなりスローなので少し退屈でした。

私も著者と同じく生まれも育ちも大阪ですが本の中で使われている関西弁にやや違和感を覚えました。笑(私だけですきっと。笑)そして主人公の娘は10歳という設定ですが絶対10歳だったらこんなこと言えないだろうっていう大人顔負けのセリフばかりでした。笑

私は現実におこりそうな題材を扱っているフィクションはできる限り現実味をだしてほしいと思うのでこういう年齢に極端にあわない人物設定はあまり評価できませんでした。そこが唯一批評するところかと感じます。それ以外はそれぞれの人物の立場に立つと、辛すぎて何度も本を閉じようと思ったほど気持ち的に辛い場面がありました。

殺人という重罪を犯し、服役中も罪の意識で苦しんだ森二は出所後も、苦しんでいる。

これからどうやって生きていけばいいのだろうか。

模倣犯となり仮釈放された。一応これで、世間では罪を償ったとされる。

だからと言って唯は生き返らない。この先、たとえどれだけ罪を償い続けたとしても、どれだけ詫び続けても、どれだけ悔やみ続けても、どれだけ善行を積んだとしても無意味だ。

決して唯は生き返らない。命を奪った罪は命でしか償えないのか?

ーー本文より一部抜粋し引用ーー

一生罪を背負って生きていくことがどれだけ遺族や犯人を苦しめるのかということが少しは感じれたかと思いました。

そして真実がわからない苦しみというのも本文で語られますが、共感することが多く心を打たれました。わからないままだから苦しい。ほんと そうだよね って思いました。笑

それぞれの人物が大きなインシデントをどう乗り越えていくのか、過去や秘密を明らかにしながら人間の本心や闇を描いているお話でした。扱っている題材はかなり重いのでしっかり腰を据えて読むお話です。大切なことがたくさん描かれていましたので是非読んでみてください。

 

 

 

 

 

続いてRUN AWAY By Harlan Coben

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この本は2019年に出版されたサスペンスノーベルです。

419ページありますが章が細かく分かれているのでそんなに長いなあと思う事もなくさくさく読めましたし、英語の文章もクラシックや他の著者に比べたら比較的簡単でした。

YA(Young Adult-ティーン向け)が読める方なら無理なく内容理解できると思います。

 

著者:Harlan Coben

1962年のアメリカの作家で主にミステリー・スリラーを中心に執筆している。

テレビショーや映画も確か手がけていたと思います。

他にも『The Woods』『The Innocent』『The Stranger』など有名作品多数。

アメリカではかなりの有名作家です。

 

あらすじ:主人公サイモンは妻と3人の子供と暮らしていたが長女のページが17歳になりある日家に帰ってこなくなった。彼女と交際していたボーイフレンドのアーロンは暴力的で薬をしていたりとかなり危険な人物であった。心配になったサイモンは娘を探し続けていたが一向に見つけられなかったがある日公園で娘を偶然みつける。

声をかけ連れ戻そうとするが娘は必死で逃げてしまった。なぜ逃げたのか。

そこから父であるサイモンが娘を連れ戻すために妻と協力していろんな情報を探っていく。

しかし、探れば探るほど、娘の身の回りの危険が明らかになりより一層、捜査は泥沼にはまっていく。そして有力な情報を掴んだつもりで、娘の恋人が出入りする麻薬の売人のアジトへいくが状況は一転し思わぬ方向へ進んでしまう。

命がけて娘を無事に探し出し、元どおりの幸せな生活を取り戻そうとするサイモンを中心に家族の絆や家族を守るために人間はどこまで力をだせるのかということを描いたミステリー。

 

感想:本当に面白かったしわくわくしたし、何が起きているのか気になり徹夜して一気に読みふけっちゃいました。最近読んだミステリーやサスペンスはどれも微妙にスリルにかけていたので久しぶりに、良書に出会えて幸運でした。あっという間に読んじゃいました。

いくつか俗にゆうどんでん返しがありますが、どれも予想を綺麗に裏切るもので痛快なぐらい驚きの連続でした。エピローグまで油断はできませんのでどうか飛ばさないように読んでください。笑 この本はネタバレなしだとあまり多くは書けませんが、子供を持つ親の気持ちというのがあらゆるところで描かれていて、多くの方が共感できる作品なのではないかと思いますし、登場人物の愛する者への愛情の深さや他人を思いやる姿には本当に感動しました。

こんな優しさや愛が存在するんだと思う節もありました。

 

あなたは人を殺めますか?ときかれたらもちろん いいえ と答えますが

あなたは家族のためなら人を殺めますか?ときかれたら いいえとは言い切れないかもしれません。物語はこの概念が中心です。

話を進めていくときっと最後には結果に納得すると思います。

感動あり、驚きあり、スリル満点!

読んで損はないかと思います。他の作品も是非読んでみようと思いました。

 

 

長々と読んでいただきありがとうございました。

八月は洋書を2冊新書で購入し、邦書もよみきりたいのが2冊ありますので

4冊を目標に頑張りたいと思います。厳しいかな、、笑

それぞれ全部合わせると1000ページ近いから時間的に微妙ですが。笑

 

 

ではいい休日を過ごしてください♪