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お探し物は図書室まで By青山 美智子

こんにちは。

 

 

本屋大賞2021受賞作のうち、最初に読んだのは

♦︎お探し物は図書室まで By 青山美智子 著

でした⭐︎

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前回の記事で、こちらの本は2月のTBRとしておりましたが

結局、読み終えちゃいました。

こちらの本は、誕生日だからとプレゼントしてくれたうちの1つ。

なので、なんだか特別な作品となりました♡

本をプレゼントしてもらうのってとっても

嬉しいですよね。なんで、この本を選んでくれたんだろうとか

いろいろ考えるのが楽しいです。笑

(今回は、父にあらかじめこれが欲しいといっていました。笑)

 

他の受賞作も気になっているのがあります。

全部新書で購入してみたいですが、手持ちの未読のものを

ある程度、読んでからにしようと思っています!笑

凪良ゆうさん2年連続受賞ってすごいですね。

滅びの前のシャングリラもおもしろそうなので、

既に読まれた方がいたら、ぜひ感想をおしえてください♩

 

前置き長くなり、すみません(>_<)

さっそく、読んだ感想について記載していきます。

 

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♦︎お探し物は図書室まで By 青山美智子 

 

ジャンル:文芸書

出版社:ポプラ社

ページ数:304ページ

著者:青山 美智子

  1970年うまれ、『木曜日にはココアを』、『猫のお告げは樹の下で』他

 

あらすじ:お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、

思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。

自分が本当に「探している物」に気がつき、
明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

 

感想:5つの章から構成され、それぞれ独立した

おはなしなのですが、それぞれのお話は

同じ地域が舞台なので、登場人物も

そうですがつながっています。

とても、読みやすいお話でした。

全体の構成もとても整然としており、

細かすぎる人物設定や、背景がないので

良い意味でとっつきやすい印象です。

それぞれの登場人物が、違った悩みや問題を

抱えて、ある図書室で史書に何冊か本を選んでもらい

そこから、彼らが何かを感じ、考え、

結果的に、求めていたもの、探していたものに

対する答えを手にしていく過程を垣間みるような感じです。

史書が個々に(インスピで)選定する本と

現実世界で起きている物事のコントラストというのか

対比がとても絶妙にかみあっていて

なるほどなあ〜って少し感動したりしました。

この手の本は、SFやミステリーとちがって

ずっと集中、没頭することってなかなか

簡単でないと思うのですが、(私だけかもしれませんが)

こちらはどの部分をとっても退屈しませんでした。

テーマが王道で読むのを躊躇していたら

もったいないかもしれません。

所々クスッと笑える箇所あり、涙あり。

 

私が生まれた日と、

ここに立っている今日、

そしてこれから来るたくさんの明日。

どの日だって、1日の大切さになんの違いもない

 

第3章、5章がとてもお気に入りですが、

人の心の温かさや優しさを

リアルに感じさせてくれる良書です。

それぞれの登場人物も皆んな

とても素敵でした。

何が素敵かって、なんだろう。

共通しているのは、皆それぞれ「解決したい」

とか「何か違う」とか自分の問題にしっかり

向き合っていたことではないかと思います。

その姿勢が、彼らを図書室へ、司書のもとへ、

そして、出会うべくしてであった本と

出会うことができ、

そこから、その本にであった意味を模索していましたね。

きっと投げやりになっていたら、

誰も、司書が選んだ本に出会った意味について

答えを見つけることができなかっただろう。

 

自分の仕事に対し、誇りを持てなかったり

新しいことにトライしたいけど、一歩が踏み出せなかったり、

キャリアと子育てのバランスがとれなかったり

社会での居場所がみつけられない、

定年後、すっぽりあいた心とスケジュールに

意義を失いかけていたりなど

登場人物が抱えている問題はどれも

本当にありがちだけど、とても深刻な悩みだと感じます。

一筋縄ではいきませんが、

いろんな人との出会い、物との出会いを大切に

考え、行動し、結果、前向きに物事を運んでいく

姿がとても印象的で、この本の一番の魅力

だと思います。

 

結局、どんな本にであうかではなく、

どう感じ、どう見て、どう行動するかが

未来を決めていくということかもしれませんね。

読書を進める中で、

その本が自分の人生に与える影響を

立ち止まって考える良い機会でした。

 

他の作品もぜひ読んで見たくなりました。

 

 

ご覧くださりありがとうございました。

Happy Reading.