ゴッホは欺く(上)(下)By Jeffry Archer
こんにちは。
上下あわせて700ページ程度の文庫本で、読みましたが本当におもしろい!
約7日間で読破しました。
さっそく、上下合わせて軽く紹介していきますね😁✳︎
ゴッホは欺く Jeffrey Archer著
下巻も表紙似ています。笑
作者;Jeffrey Archer
1940年英国生れ。1966年に大ロンドン市議会議員として政界デビュー
その後、知人のスキャンダルに巻き込まれ、一時は刑務所ぐらしとなる。
獄中、実体験をもとに描かれたとされる「百万ドルを取り戻せ」を処女作とし小説家デビューを果たし以後、たくさんのベストセラーを執筆。絵画のコレクターとしても知られるジェフリーの作品は、一見原田マハさんの、「楽園のカンヴァス」と作風に共通する部分も少なからずありました。
「ゴッホは欺く」も、彼の代表作ですが、彼の作品をちゃんと読んだのは、今回が初めてでした。ミステリーはテンポよく、歯切れが良く、おわりもちゃんと解決って感じでしたので、典型的なミステリー読者にはオススメ。
あらすじ:11テロ前夜、英貴族ウェントワース家の女主人ヴィクトリアは、破産寸前の家計に悩んでいた。双子の妹アラベラに手紙を書いているところに賊が侵入し、首を切られて命を落す。犯人は左耳も切断し、著名な美術品蒐集家フェンストンに送った。一方崩落したビルから生還したフェンストンの美術コンサルタント、アンナは、付きまとう男の影に怯えていた。ゴッホの自画像を巡る会心作。
ちなみに、下巻では、さらに話が進んで、アンナを中心にゴッホめぐる冒険?が繰り広げられます。上巻のネタバレなしでは、下巻のあらすじ書けないので、まずは、上巻を読んでみてください♪
作品の軸にもなった
有名なゴッホの自画像について、作品の詳細な背景は謎が多く、
いろいろ推測しながらこの作品を読み進めていくのも楽しい。
自画像について:後期印象派
1889年の作品。アルル在住時の耳切り事件の後にかかれたもの。
当時ゴッホはアルルを活動拠点とし1888年から、ゴーギャンと黄色い家で共同生活をしていた。二人は個性が強く衝突も多かったといわれ、耳切り事件は、ゴーギャンがゴッホの自画像の耳の形についてからかったことに、怒ったゴッホが自らの耳たぶを切り落としたとされている。
そんな自画像が信じられないくらい高価なので、大金がからむとなると
いろんなことが起こります。笑
ちなみに、ゴッホは日本の浮世絵をはじめとする美術に強い影響を受けた画家として有名ですが、この作品にその事実に絡めて、キー人物として、日本人が登場するのですが、イギリス人からみた日本人ってこんな感じなんだという日本人へのイメージが随所で表現されていておもしろかったです。少しの間ですが東京が舞台になる場面もありなんだか親近感がわきました。
読んだ感想:舞台はイギリスやルーマニアが中心。ニューヨーク、日本も途中ででてきます。
ミステリー要素としては、上巻の本当にはじめの方で、ヴィクトリア殺人の犯人はわかりますが、そこから事件の全貌が少しずつ明らかになっていく過程がとにかくおもしろかったです。
伏線の回収劇でした。笑
伏線も比較的わかりやすいものが多く、長年ミステリーやサスペンスを読んでいる方なら、推測できるところもあることは否定できませんが、、笑
ファーストーペースです。次々にいろんなことがおきていく。
一度読んだら気になって、なかなか辞めれませんでした。笑
名画サスペンスといわれているだけあって、ゴッホだけでなく他の画家たちも
作中に少し登場するので、興味があれば楽しさアップです!
個人的にはセルゲイの勇敢さ、強さに一番感動し、クランツが処刑にならないかとずっと願っていました。
殺し屋がでてくるストーリーは、苦手で映画などでは、見れないので、この作品も小説だからセーフでした。笑
結構、残酷なシーンが含まれているので、苦手な方は注意です。
他の著書もよんでみたくなったので、またブックオフ巡りをしようかなあ〜と
思います。
最後まで、よんでくださりありがとうございました。