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つめたいよるに By 江國 香織

江國香織さんの著者はたくさんあって、まだほんの数冊しか読んでいませんが、タイトルがユニークなものが多くて店頭に並んでいると、思わず気になってしまいます。笑

この記事では、短編集『つめたいよるに』について書いています。個人的には短編集はあまり読まないのですが、、。

 

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理論社のこの表紙が本当に可愛くてすごくお気に入りです。

21編を収録した短編集。詩的で童話仕立て。

それぞれのストーリーの不思議な世界観やキャラクターの温かさや優しさに惹かれます。

 

感想:世界観が本当に美しい。特に「デューク」がお気に入りです。私も愛犬家ですので、主人公の気持ちにとても共感でき、こんな話のような不思議な体験をしたら一生忘れられないだろうなあっと大げさですが、感動していました。ありっこないかもしれない空想の要素と、もしかしたら本当だったのかもという現実感が上手く調和していて読んでいくと、たった数ページの世界に途端に引き込まれていった。他にもたくさん印象に残る話がありました。全編あわしても1ー2時間あれば読みきれますので非常に読みやすいので是非、気になった方は手にとってみてください。

 

子供向け絵本って大人になってから読むと心に染みる事や違った感情を抱いたりするのでおもしろいです。

それとは逆に、大人の視点で子供の心を書いた作品も江國さんは多く書かれその描写はコミカルで正直でなつかしいなあって感じる部分も多くて楽しいです。

 

他の作品も読んでみたいので、他の著書でおすすめがあれば是非コメントください。

 

閲覧ありがとうございました。

 

 

 

墓場の少年 (The Graveyard Book) By Neil Gaiman

墓場の少年(The Graveyard Book) Neil Gaiman

f:id:vanessa0131:20200524205722j:plain Hello there! Today I'm going to talk about THE Graveyard Book by Neil Gaiman.This time, I only write everything in Japanese haha

今月はファンタジーをたくさん読みました。その中でも楽しかった本について記録しておきます💙

 

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上の写真は、私が購入したブックカバーです。

10周年記念限定カバーだそうで、とってもかっこよくて気に入ってます😁

 

 

作者について:イギリス生まれの作家

       他にも『サンドマン』『スターダスト』『壊れやすいもの』など多数の作品

       がある。日本での知名度アメリカやイギリスに比べると微妙な所がもったい

       ない!ファンタジー作品で有名です。

 

概要:赤ん坊の家族は一夜にして全員殺害される。

   その悪夢の夜に、墓場に迷い込んだ赤ん坊が(後のノーボディ・オーウェン

   心優しい幽霊に育てられる。墓場での生活やいろんな背景を抱えた幽霊たちとの

   関わりが描写されている。成長したノーボディが家族を殺した犯人を追っていく

   アドベンチャー

 

 

感想:子供向けファンタジーなので、手の込んだミステリーとは違いますが、楽しく読めました。純粋に不思議な世界に迷い込むような感覚で墓場の生活にうまく引き込んでくれるお話。

墓場は先史時代からあるとても古いお墓。そこに眠るいろんな幽霊達が登場します。

魔女狩りで殺された少女、政治家、詩人などなど。墓では魔法?を習うのですがそこの描写が特に読んでいて面白かった〜笑。人間から姿を消したり、物をすり抜ける事ができたり、人の夢の中に入り込んだり、、こんなこと自分もできるようになれたらなあって考えながら読んでました。暗いミステリーや推理小説ばっかり読んでいたので休憩がてら、なにげなく読み始めて、世界観に惹かれました。アダムスファミリーみたいにダークコメディが好きな人ならきっと楽しめると思いました。

私は原書で読みましたが、翻訳版も是非読みたいので今度中古で買おうと思ってます。

原書は300ページとちょっとで仕事しながらでも5日間程度で読みきれました。

個人的には子供向けにしては、使われている単語は決して簡単なものではなく、ある程度語彙力がないと難しいかもしれません。が、割と同じ表現・単語が繰り返しでてきてましたので一度調べれば、読み終える頃にはしっかり覚える事ができるはずなので、英語に慣れる、読解力スピードをあげる、語彙力を増やすトレーニングには適してる思います。

 

 

 

閲覧ありがとうございました。

 

 

 

火車 (All She Was Worth) By 宮部 みゆき(Miyuki Miyabe)

火車   宮部みゆき 著 ブックレビューです。

ネタバレなしじゃなかなか深くまでかけないと思ったので、未読の方は注意です😭

Thanks for visitting my page . As always (well , Technically not ALWAYS haha)

An English translation is down below and this review includes a spoiler so if you haven't finished the book yet, please come back later .

 

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向かって左側が日本の出版社、右側が英語へ翻訳された火車でタイトルは

"All She Was Worth" とされています。

日本の経済問題の社会問題をテーマとした700ページ程度の長編ミステリー小説です。

題名の火車』は生前、悪事を犯した亡者を地獄へと運ぶ火の燃える車です。(辞書より引用)訓読みにすれば「ひのくるま」なので、資金めぐりが苦しいなどの現代語としてもつかわれています。地獄からの死者がこの車で罪人を迎えにきて、生きたまま焼き殺すなど諸説あります。火車に関しては、芥川龍之介の『地獄変でもっと詳しく語られていました。

 

あらすじ:休職中の刑事、本間俊介が妻の従兄弟の息子から頼まれてある女性の行方を捜すことになる。その女性は関根彰子といい、従兄弟の息子の婚約者であった。

自らの意思で突如、失踪し、痕跡も残していない。俊介が彼女を探しながら、調査していくと恐ろしい事実が浮かび上がってくる。なぜ、彼女は消えなければならなかったのか。

 

 

扱っているテーマは、経済にまつわる日本の社会問題で具体的には、借金や自己破産、クレジッドや信託会社関連です。この本が出版されたのは1992年とされていますので丁度、私が生まれた頃の日本の社会について書かれています。その前後の有名な出来事のみ記載しました。

 

1991年(平成3年)宮澤政権が誕生

1992年(平成4年)バブル崩壊で不況が深刻化

          企業はリストラに拍車をかける

1993年(平成5年)皇太子、雅子さまご結婚

         北海道南西沖地震発生 死者・不明者229人

1994年(平成6年)円高加速 消費税5%へなる

1995年(平成7年)地下鉄サリン事件

 

赤字の年代が火車が執筆された年です。

 

ということをふまえて、本を読んでみました。

 

レビュー:「ミステリー史に残る傑作」などいろんな事が讃えられているのですが、個人的にはミステリー小説としてはかなり不完全な所が多いとおもいました。

まず初めに、当事者の関根彰子や彰子になりすましていた偽の関根彰子(以下、喬子とする)

の視点からの話が一切かかれていない。なので事件の真相が断定されていないため、かなりもやっとします。想像にまかせる類のミステリー小説はそのいろんな解釈があって、面白いというのは理解できます。が、この本の場合はわりと事件の流れから、その解釈は限られて来るのですが、語られていない部分が多いので結局真相を全て知ることはできませんでした。

関根彰子がどのようにして亡くなったのか、彼女の見つかっていない遺体は結局どこなのか、彰子と喬子と関係性、喬子が婚約者を捨て失踪した理由(おそらくは戸籍の偽りがばれて、このまま生きていくのは借金の取り立て屋の脅威もあるので不可能だからか?)やその時の気持ちが書かれていたら、もっと良かっただろうと残念でした。

そして、いい勉強にはなると思いますが、弁護士が消費者金融や信託業界の説明をしてくれてるのですが、私みたいに経済の知識がない人間にはちょっと難しいと感じました。笑

長編ですがさくさく読めます。が、ここいるかなって部分が割とあって飛ばしながら読んでる時もありました。(>_<)スローペースが苦手なミステリー好きとしては展開に待ちきれなかったです。

 

長々かきましたが、この本の魅力は、喬子・彰子の人生を通じて、借金に陥る人達がもっともっと身近に感じれた事、カード社会の誰も教えてくれなかった落とし穴・危険性、人間皆が願う幸せを求める手段は慎重に考える必要性があること等、社会を生きていくに限り、重要な教訓のようなものを読者に届けてくれています。そして犯罪の根源は一個人にあるだけではないことを示唆しています。犯罪にまで手をださざるを得ない環境に追い詰めた日本社会や返済不可能を承知で自分の会社の利益のみしか考えない金融会社は犯罪の共犯者とも呼ぶべきだというメッセージが込められています。もちろん犯罪は正当化できませんが、私も同感です。

交通事故を起こして単純に運転手の責任だけにはできないケースが作品の中ででてきますが強く同感しました。まだまだ日本は個人に優しい社会ではないと感じます。

クレジットカードの作成はネットで割と簡単にできます。今や電子通貨などキャッシュレスの風潮が世界中で広まっています。そんな社会の中で私自身を含めて一体、どれだけの人がその危険性を理解し、いざトラブルが起きた時にどう対処しどこへ、相談するべきか、そして一番重要なことはどうしたら、その危険は回避できるのか という事について明確な答えをもっているのだろうと考えさせられました。「借りすぎなければいい」と言える程、問題が単純ではない事が多く、だからこそ未だにたくさんの人々がお金を苦に、命を絶つ現状がある。

自分や家族、大切な人がそうならないように警鐘をならしているすごく価値のある本だと思います。

 

タイトルの火車の言い伝えの話の恐ろしさと、現実に実際使われている言葉の意味と2重に本の内容がかけられていて、一種の感動を覚えたのですが、翻訳するとそれが伝わらないのがもったいないですね(>_<)言葉は文化の産物ですからこの違いは仕方ないですけどね。

 

ミステリー小説としては物足りませんでしたが、実用的な意味のある本です。是非興味ある方は読んでみてください。

 

 

Summary:The story revolves around a theme of Japanese credit cards industry and a detective Syunsuke who asked by his relative named Kazuya to track down on  his missing fiancee, Shoko Sekine.The missing woman Shoko has disappeard from her fiance at one sight without any clue to be seen and has done it at her will. Nobody knows why she had to do so.

 

sounds very intriguing isnt' it?

 

First of all, let me tell you I thoroughly enjoyed this book which kept me going on and on to an extend where I had to neglect to prepare my dinner.BUT when I reached out the very end, expecting a plot twist or some confession from main characters about the whole detail of the crime they have commited ,which is suppose to finally shed a light on the mystery, None of them came.

I was literally screaming in my mind ' THIS IS IT ??'

'WAHT A BOOK!' Holy Crap the ending is a huuuuuge  let-down for me.

Her other books were surely better than this in terms of a tension as a mystery.

Don't get me wrong , it is really gripping  but just the ending that is unbearably unsatisfactory. The main narrator is the detective Shunsuke that I pressume makes it difficult for readers to develop  feelings or emotions towards other characters .Also since the missing woman  (her real name is Kyoko)who pretends to be different person in order to flee from reckless debt collecters doesn't unravel the truth , regarding what really happen to the real Shoko considered to be killed by her, Where she buried her other body parts , What was like their ralationship between Shoko and Kyoko ,you name it.They are the truth which fundamentally important to understand the whole mystery aren't they?  

Anyway, before you guys think I'm just waffling what I didn't like about it, I have to admit that the author has done a really good job at disclosing our purely corrupted society.The setting of the story is around late 80's and early 90's when Japanese society was struggling with a great depression due to the bubble economy burst.

Many a company had to fire their employees , Many people lost their jobs , houses,famliy and whatnot. People stars to get into debt to get by but interests are ridiculously high that very few people manage to pay off thie debt .

In this book,Kyoko 's parent had a preposterous amount of debt and they were fleeing from collecters who do anything to get them to pay off.

Kyoko was not happy at all but she has been always dreaming to be happy .

and SO WE HAVE . Everybody wants to happy. but Kyoko didn't have choice but to falsify a register and to complete this task Kyoko apperantly needed to eliminate Syoko to live as a completely different person. So a  problem here is Kyoko didn't harm people for her own personal reasons but to survive .She wasn't  born with evil DNA but just as a human who simply wants to be happy just like us.SO it is probably wrong to think the crime stems from the culprit only. Society possibly grows them and brings her to a crisis where she has to do something to survive wether it is illegal or not , right or not . The brame is not just on Kyoko. The book also tells some important lessons throughout the story. Very thought-provoking  and heartbreaking but really worth trying.

 

 

 

By the way , the original title 火車( Kasya) is a fire wheel in which Deads, who have committed crime before they die, are carried away to Hell .A little birdy told me that they are burn to death and get back to their lives just to get burn to death again.  I guess the folk story comes from one of an old traditional literature.Very BRUTAL.

If you are intersted in the fire wheel story,check out a book "地獄変(Zigoguhen)"by Ryunosuke Akutagawa.You will get to know more about the story.

 

 

Thanks for reading.

Good Day💙

 

 

 

 

 



 

12番目の天使 By  オグ マンディーノ

f:id:vanessa0131:20200509155543j:plain 十二番目の天使 

            by Og Mandino (オグ・マンディーノ著)

              坂本 貢一 訳

 

 

 

 

「悲しむことはないんだ。自分たちは喜びのパーティーに招待されていて、順番がきたら逝くだけのことさ」

「ぜったい ぜったい あきらめるな」   本文より引用

 

 

涙なしでは読めない。

実話をもとにつくられた話。

 

 

あらすじ:ジョン(40歳)は妻と息子を交通事故で突如無くし、絶望する。

生きていく意味を見出せず自殺しようとしてしまう。

が、タイミングよく親友のビルがドアをノックし、ジョンは親友の前では死ねないと拳銃をそっと直す。ややあり、ジョンは野球少年チームの監督を務めることになる。

そこで不器用で小柄な男の子ティモシーと出会う。この出会いをきっかけにジョンの心の中に徐々に変化が訪れる。この男の子にはある病気があり、とにかく走るのも遅くチームメンバーからバカにされる。ジョンは亡き息子とティモシーを重ね合わせて、練習につきあったりしていくうちに、だんだんと親しくなる。少年はヒットを打てるようになるのか、、

 

感想:話の冒頭ではジョンの境遇が語られていて、幸せだった日々は一瞬にして消え長引く絶望や悲しみにいるジョンの心情が浮かんできて、読んでいると、本当に辛く胸が痛みました。彼が子供の頃に尊敬していたヘミングウェイは拳銃で自ら命を絶つのですが、幼い頃はそんなヘミングウェイのことが理解できずに、怒りや失望を抱いていたがそんな彼自身が、同じ事をしようとしていた。家族を失くす苦しみは想像を遥かに超えますね。

そして少年ティモシーや親友ビルとの出会いで彼が人生を立て直していく様子がすごく心が温まります。

少年は母とぼろぼろの家に二人暮らしですが、文句を言う事なく、とても心優しくて、すごく強いんです。この少年の心の強さはどこから来るのか。彼は自分が病気を抱えている境遇を嘆くよりも、野球がしたい、試合でヒットをうちたい。と前に向かってひたすら、努力をします。周りになにを言われようが、どう思われようが、とにかく頑張るのです。

現実を受け止めて、頑張れる。素晴らしいですよね。見習わないとです。

そのひたむきな姿に、心を強く打たれました。感銘をうけるとはこういうことか!笑

 

少年の家はとても貧しかったですが、この家族は全然貧乏ではなかったと感じました。

もちろん高価な新しい自転車やグローブを買ってもらえることはなかったのですが、心が豊かです。人間が豊かです。心の豊かさは、物質的な豊かさとはまるで違うのです。

 

死生観や、勇気、生きる意味、あきらめない強さ について考えさせてくれる素晴らしい良書です。たくさんの宝物のような言葉がでてきます、元気がでます。

私は、この本をたまたま中古の本屋さんで見つけて、出会えました。

本当にラッキーだったと思っているので、ぜひ 一度手にとってみるといいかもしれません。

 

 

アメリカの政治家の偉人、ベンジャミン・フランクの名言も登場しますが、興味ある方は是非、調べてみてください。

おすすめの良書や感動した小説があれば教えてください。

 

 

 

 

閲覧ありがとうございました。

気軽にコメントください😁

 

 

 

 

 

 

ゴールデンウィークに読んだ本3冊について

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Hello guys! こんにちは😀🌻

コロナの影響で仕事がなくなり、読書にたっぷり時間を使っています。

ぽかぽか太陽に照らされて、愛する犬の横で大好きな物語を読む。

幸せだなあと思います💕 今年のゴールデンウィークに読んだ3冊の本のついて書きたいと思います。

 

 

窓の向こうのガーシュイン 

    By     宮下 奈都 著

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 あらすじ:主人公19歳の女の子は自分に自信がなく自分には何か”足りない”といつも思って

生きてきた。そんなある日、額装家の男性と出会う。「しあわせな景色をきりとる」という言葉に惹かれ仕事を手伝うようになる。そこで出会う人々との関わりによって女の子が成長していく心がほっこりするお話。

 

感想:わずか250ページ程度なので数時間で読めちゃいます。挿絵がいくつかあるのですが、とてもかわいいです💕お話の内容がより鮮明に頭に蘇ります。ミステリーやサスペンスファンの私はお話自体はスローペースに進んでいて多少退屈を感じたのは否めませんが、(宮下奈都さんは素晴らしい作家さんということが前提です)今という時間の大切さ、儚さがとっても美しく表現されていて世界観が素敵でした。「話したり、ご飯を一緒に食べたりすることも、’今’を大事にする事だと思う。でもここには額がある。額装することで私たちははっきりと’今’を捕まえることができるのではないか」この主人公の言葉が心に残りました。家族や友達、恋人、との時間の大切さというのは日々の生活の中で、おきざりになることが多いです。一番大切なものは、無くす前にしっかりとその幸せを毎日感じて、感謝していきたいと気づかせてくれました。

 

・クジラは歌を歌う

   By     持地 佑希子 著

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あらすじ:婚約者との結婚が迫った拓海は高校のときに好きだった睦月のブログを密かにずっとみていた。睦月は12年前に亡くなっているのに、ある日睦月のブログが更新されているのに気づき、驚く。だれが更新したのかを探るために同級生に会いにいく。

 

感想:青春ものに入るのか、ラブストーリーに入るのか微妙ですが、とりあえず、感動で泣くのを我慢できないぐらい感情に訴えられました。悲しいとかではなく、深いです。持地さんは脚本家らしいのですが、さすがです。👏唯一、気に入らなかったのは、睦月の年齢設定ですかね!笑 思考が大人顔負けですごいと思ったのですが中学生にしては現実味に多少欠けました。が構成力がずばぬけていて、サスペンスではないですが物語の終盤は二転三転と話が展開し、その度に登場人物のそれぞれの行動や言動の意味や理由が明らかになって、鳥肌が立ちました。心から愛する人の幸せを願うことはどういうことか、についてそれぞれのキャラクターがいろんな考え方を示すのが興味ぶかいです。

「自分の好きな人が自分を忘れて幸せになるなら、それでいい」と物語の中で睦月は拓海に告げるのですが、この価値観を拓海の父は、忘れることと、思い出にすることはおなじだといっていました。愛していないから、忘れる のではなく、愛しているから思い出にする。

愛しているから、その人を失った後も変わりなく生活をする。この意味がストーリーの中で語られます。 簡単な事ではないですが睦月、拓海、拓海の父それぞれがそれぞれに人を愛する姿に心を打たれました。

タイトルに込められた意味が最高に素敵で、でも悲しくて、、この本買ってよかったです。(スポンサーはついてないですよ 笑)

 

 

 

 

 

・イノセント・デイズ

 By 早見 和真 著 

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あらすじ:田中幸乃 30歳。元恋人の家に放火し夫の妻と双子の幼い命を奪い死刑が確定する。彼女は反省する様子もないが、自らを弁解することもしない。

事件の背景に何があったのか。彼女の人生をたどっていくと浮かび上がる残酷なほど哀しい事実。いじめ、家族問題、孤独、死刑制度など深刻な社会問題についても触れているミステリー。

 

感想:ミステリーとしては、最終的な事件の事実を教えて欲しかったな!っていうもやもや感は残りました。そこだけがこの本のテーマではないので別にいいじゃないかといえばそうなんですけどね。笑 ネタバレすると面白くないのであまり詳しくはかけないですが、人を判断できる人間なんて本当、いないですってこの本は訴えています。誰にも人の生きてきた過程や、行動の背景、気持ちなんて100パーセント理解できないのに、あの人はこうだとか決めつけてしまいます。自分もそうでした。事実と真実は全く異なる。流浪の月の小説にもでてきましたがまさにそうですね!孤独を生きてきた幸乃には死刑になるよりも怖いものがあったのです。その気持ちに少しでも共感できるところは、きっとたくさんの人にも共通することだと思います。

決して犯罪は正当化するべきものではなく、ましてや人に危害を加えるなど許されない。

しかし、人は生まれながらに凶悪犯のDNAを持って生まれてくるのだろうか?

どんな幸せな環境で生まれ、育ったとしても犯罪者となるのだろうか?

と疑問に思いました。

 

 

 

 

 

閲覧ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

My all time favourite mystery, suspense books

Hello again. (日本語は下記記載してます。ご覧下さい☺️💕)

Ever since a moment when Sherlock Holmes swept my mind, I have been fascinated by mystery and suspense books.(Speaking of horror , I don't hate the genre but don't love it either) so it is my favorite genre now thus today I am going to introduce some of my all time favorite books. I didn't put them in paticular order, they are all equally wonderful books. 

 

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 ・Into The Water by Paula Hawkins

・The Kind Worth Killing by Peter Swanson

・Verity by Colleen Hoover

Jamaica Inn by Daphne du Maurier

・The Girl on the Train by Paula Hawkins

・The Silent Patient by Alex Michaelides

 

 

 

1. 

f:id:vanessa0131:20200503210132j:plain      This is a suspense novel about women who were dead at the bottom of a river. A very big secret is now standing to be disclosed. very different from The Girl on the  Train and Many booktubers or others say this is not as suspenseful as The Girl on the Train. but I have to admit here,I enjoyed it and stayed up late to see what was going on . The quiet looming anxiety was with me while reading and the way that the author depicted a town and a river was very clear and atmospheric ,which I believe added an extra thrill to the whole story.  One thing that didn't tickle my fancy was that the cast of characters is a bit too big that I was a bit confused from time to time. 

川で水死体の女性がある日発見される。そして数年後にまた女性の死体が発見される。

その川の秘密、家族の知られざる秘密が明らかになっていく。

割と静かで前半はスローですがとても面白かったです。川や街の描写がすごく不気味で物語全体をさらに気味悪くしていてさすがです。唯一気に入らなかったのは、キャラクターが多過ぎるところです。記憶力の悪い私は余計に何度か「あれ?だれだったっけ。。」てなりました。

この著者のもう一つ後で言及しますがThe Girl on the Train の方が人気があってこちらの本は劣ると言われていますが、私はどちらも同じぐらい気に入っています。怖さの種類がそれぞれ違って気になって徹夜で読んでいたぐらいです。500ページぐらいでやや長いですが私でも読めたのでそこそこの英語力があればきっと理解できます。単語も繰り返しでてくるものが多い印象でわからなければ、一回調べればまた出てくるのでいい勉強になるはずです😀♩

 

2.

f:id:vanessa0131:20200503212617j:plain  Here it is Peter Swanson ! You have NO idea how much I love his books and this is the most amazing and smartest book that I have ever read in my entire life!( maybe I am exaggerating ? )His books are also  popular in Japan so they have been translated into Japanese as well. WORTH THE HYPE book. 

In this book , A man called Ted meets a woman , Lily at an airport. They strikes up a conversation and then Ted jokingly says that he wants to kill his wife.( Yeah I know it is crazy) More surprisingly Lily offers a help to do it. Of course there should be a reason for it.  Very compelling ,captivating and smart. It was the most unputdownable book.

ピーター・スワンソンはミステリー作家の中で一番のお気に入りです。

インスタをフォローしてるぐらい好きです。笑 彼の作品の緻密な構成にはどうしたらこんなのが書けるのだろうと脱帽ものです。この話はテッドという主人公がある日偶然、空港で出会った女性、リリーに冗談で妻を殺したいと告白する所から始まる。どんでん返しがすごいし結末に圧倒される。日本語翻訳版もあるので是非読んでみてください。

 

 

3.

f:id:vanessa0131:20200503220257j:plain    Colleen Hoover is my absolute favorite author .She writes a lot of romance so Verity is really different from what she usually writes but which doesn't necessarily mean she can't amaze suspence lovers does it ?

This story follows a female writer , Lowen who is struggle to make a living and another famous writer , Verity.  One day , Verity unfortunately got involved in a traffic accident that caused a fatal damege to her. She can not write books anymore so her husband asked Lowen to become her ghost writer. But Lowen starts to realise that something is wrong with this family. Romance is surely a part of this story but not a big portion of it .

There are some plot twists which I didn't see them coming .I really enjoyed it with a lot of emotions so if you haven't read it , what are you wating for ? 

コーリン・フーバーはロマンス作家として有名で、私も大好きな作家です。

作品それぞれが本当にいろんな感情にさせてくれて、すごくパワフルです。

この本は売れない作家がある日有名な作家の夫からいわゆるゴーストライターとして作品を妻の代わりに書いて欲しいと頼まれる所から展開していきます。そして有名作家の家庭に多くの謎があることに気づき始めます。その謎が明らかになるときに待ち受けている衝撃の事実や悲しい事実に心が揺さぶられました。すごくハラハラします。本当にスリル満点でした。

300ページちょいと読みやすい長さで各チャプターも短く、さくさく読めます。

英文は比較的易しいので、成人向け洋書を読み始めたい方や慣れていない人にはいいかもしれません。

 

 

4.

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I love this book cover it's so gorgeous. The story follows a girl , Mary who crosses a moor to Jamaica inn ,the home of Aunt Patience after the death of Mary's mum. The setting is classic gothic -it's the1820s in a lonely ,cold and windswept area of Cornwall, near the treacherous Bodmin Moor where no one wants to be around . After her arrival the Inn, Mary discovers the inn is a hotbed of nasty crime and her aunt's husband is a dangerous man, but she has no idea what she can do for her aunt.

Du Maurier injects elements of true horror like it's really looming from your behind when you least expect to come.haha  The story is quite dark and intense that is so fun for me and I love the protagonist , Mary. She is sooo intelligent and incredibly brave girl confronting the enemy to save her aunt .The plot is neatly organaised .

oh let me tell you, this book won't leave you a happy and comfortable vibe in the end.

上の写真は著者が実際に本のモデルとしたジャマイカインらしいです。

イギリスのコーンウォールに位置しています。主人公のメリーが母の死後、叔母と暮らすためにこのジャマイカインへやってきます。本の中のこの暗く混沌とした屋敷や原野がすごく不気味で実際に冷たい荒野に吹き荒れる風の音が聞こえてくるような、臨場感があります。

メリーが犯罪現場を目撃しそこからこのインで起こっている恐ろしい事に気が付き始めます。

お化けや幽霊ではなく、現実味のある人間の恐ろしさに重きを置いたホラーのような話でした。主人公の勇敢さはかっこよすぎました。笑

書かれた時代が少し古いので、そういった英語に慣れていないと読んでいくのは難しいかもしれません。イギリス英語で書かれていて自然にまつわる単語が多くでてきました。

 

 

5.

f:id:vanessa0131:20200504094731j:plain  This is an undoubtedly popular book so I am not going to mention what this story is about in detail. The protagonist, Rachel  recently divorced and she was used to be an alcholic which put her at odds as a narrator .She takes the same commuter train every day and from a window of the train, she sees a perfect couple . Perfect----untill she sees something shocking .She goes to the police but they don't believe her and she is getting entangled in her own investigation. This is a fast speed suspense novel which keeps me captivated throughout the story.Besides it is full of secrets like nobody can be trusted in this story.Gripping and OH so very CREEPY!!

日本語で翻訳されているほど有名な作品でありきたりですがやはり、とてもスリル満点でこのリストにあげました☺️あらすじをざっくり。主人公の女性が毎日乗る通勤電車からある家で幸せそうなカップルを見つけます。彼女自身はつい最近夫と離婚したばかりで自分の生活との違いに複雑な感情を持っています。ある日彼女がみたものは衝撃だった。警察へいくもアルコール中毒であることから信憑性は薄いと相手にされません。そこから事件へと巻き込まれていく。ゴーン・ガールと少し似ています。このミステリーには本当に想像できない事が起きます。何度もびっくりしました。展開が早く読むのをやめれなかったです。

原書の英文も比較的易しいと感じました。是非読んでみてください。

 

6.

f:id:vanessa0131:20200504104319j:plain This is a phychological mystery .Alicia has seemingly perfect life untill she shoots her husband five times in the face and then never speaks another word.After the tragedy, she is sent away to a psychiatric unit in North London.There,Theo who works as a criminal psychotherapist gets interested in her case and determines to get her to talk and unravel the mystery of the reason of her clime.

It is so unique and compelling, completely mind-blowing..!! The biggest plot twist come out of bloody nowhere.

心理ミステリーですが、まさかの事実にびっくりでした。結末がよめなかったです。

ミステリーの王道の楽しみをしっかり堪能できます。

話の内容はアリシヤという女性がある日、夫の顔に5発の銃弾を打ち込み殺害してしまう。

そこから彼女は一切話をしなくなり、それどころか表情も変えなくなりなぜ殺害したのか誰もが想像するしかなく、社会的ミステリーとして注目される。そんな中彼女は精神病院で治療を始めるがそこで,であう犯罪精神科医とであう。その医師は彼女に話ができるようにし、この事件の動機を明かして、事件の解決をはかろうとする。

さくさく進むので読み始めたら本当にやめれない。そして神話も少し話にでてくるのですが著者が賢すぎる。その神話のエピソードを上手に話に組み込む技術のたかさは素晴らしい。

本は小さく、350ページ程度。難解な単語はなく読みやすい。

 

 

Thanks for reading this page.

If you have any other recs to me, please leave a comment .

他にオススメあれば是非コメント下さい💚

Happy reading.

 

 

 

 

たゆたえども沈まず 原田マハ著 Fluctuat nec mergitur by Maha Harada

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Hi there.

As always , English review is down below so please check it out if interested.

仲のいい友達に原田マハさんおすすめしてもらってから、すごくはまってしまってます笑

新書を購入して2日で読みました。

後半は感動と感激で涙が止まらなかったです。さっそく読んだ感想を書きます。

 

 

 

 

本の概要:19世紀後半のパリを舞台にパリで浮世絵を売り込む日本人の画商、林忠正と助手の重吉、無名画家ゴッホと弟のテオ達が奇跡の一枚を生むため、ゴッホの絵画を世間に認めてもらうために奮闘する話。

 

ジャンルはアートフィクションみたいですが、かなり歴史的事実も忠実に再現されていて、歴史小説も要素として入っていると思います。

437ページの文庫本でパリの地名や有名な19世紀を代表する画家達が登場します。

美術史が好きな方ならきっとわくわくしますね!

 

 

ゴッホについてざっくり。

フィンセント・ファン・ゴッホ(以下ゴッホと記載)

1853年 3/30 ー1890  7/29(37歳没)

オランダの画家で主な代表作は、「ジャガイモをたべる人々」「ひまわり」「星月夜」「カラスのいる麦畑」等。

 

この小説では表紙にもなっている「星月夜」がストーリーの中心となっていました。

 

ゴッホはオランダ南部の村で牧師の父と母アンナの元に生まれた。

気難しい子供だったらしい。

伯父のセントの助力でグーピル商会のハーグ支店で働き、その後ロンドン支店に転勤する。

恋愛のもつれ等、より孤独を感じ宗教への関心が強くなる。

その後パリ本店に転勤となる。一時期、聖職者になる志をもって勉学に励むも上手くいかなかった。

この頃より弟のテオより生活援助をしてもらうことになり、各地を転々とし絵を描くが生活に困窮していた。

ゴッホはパリのアパルトマンでテオと同居するもややあり、南フランスのアルルへとうつる。

そこでゴーギャンと生活を共にするも関係性がだんだん悪化する。

このころから、ゴッホは精神を病んだ症状が出現し、幻覚も経験し治療のために病院や療養所を転々としサン=レミの民間の療養所で生活をする。

回復した後にオーヴェルへ移り生活するが、37歳の若さで銃により自らの生涯を閉じることとなる。(自殺か他殺かは諸説あるみたいですが、、)

 

✳️美術を学んだプロではないので時系列が前後していたり情報が正確でなければすみません。

 

レビュー:日本は明治が始まったばかりでまだ西洋に比べ、文化も経済も追いついていなかった時代の忠正の堂々とした商売人としての姿勢がすごくカッコよく、行動力もさながら美術への知識と価値のある絵を見る目とセンス・人をみる目がすごく肥えていて、すごい人物だと思いました。「日本人であることを誇りに」という彼の考えは当時では本当に勇気がいっただろうと考えると、このキャラクターの強さに言葉が出ないです。

そして、ゴッホとテオの兄弟の絆がこのストーリの中では一番の見どころかもしれないですね。

テオの兄を支える姿は本当に上手く描写されてて素晴らしい。登場人物は多すぎることもなく読みやすいと思います。絵画ができあがるまでの画家や取り巻く人の苦労や孤独、世間からの批判等、知りえなかった部分をこの本を読んで想像してみて、ゴッホを見る新たな視点が増えました。とても嬉しいです。この本の第二のテーマはと聞かれたら「孤独」と私ならきっと答えますかね〜。

印象派は本当に美しい絵が多くて、生き生きしてて、明るくて個人的には一番好きなジャンルですが、認められる前の酷評をきいていると残念でならないです。

文化は常に変化していますが、時代が変われば人々の価値観や心のあり方も変わるので何を美とし何をアートとするかってすごく流動性があって儚い感じがします。そこが面白いのかもしれませんが。

そして、美術に全然詳しくない私ですが、絵が人に語りかける、伝えるものは言葉よりも強く、作者が亡くなって100年以上も経った現在でもたくさんの人々の心に存在していて、画家ゴッホの偉大さを改めて気付かせてくれる小説でした。

天国にいるゴッホとテオに是非私からも伝えたいです。「貴方が憧れた日本で、あなたの絵はずっと人々に感動を与え心にあります。天国ではお腹いっぱい美味しい物を食べて愛する人と幸せに暮らしてください。」と。

 

GoodReads 評価 ☆★★★★(4/5)としました。

 

 

 

たゆたえども沈まず is the latest book of Maha Harada published 10th April 2020 in Japan.The story follows 2 men , 林 忠正(Tadamasa Hayashi)and 加納 重吉(Jukichi Kano) that work as Art dealers in Paris in 19 century. They mainly sell 浮世絵(Ukiyo-e)and other japanese arts products. One day they met Van Gogh and his younger brother Theodorus "Theo" and start to get to know each other. Theo and Van Gogh are struggling to receive a good reputation and be apreciated Gogh's works by people. No one buys his paints thinking it is not simply good enough.However , Theo believes in his brother's sense of arts so he keeps  encouraging Gogh and supports both in mentally and financially. Theo's love toward Gogh in the story is immeasurable!!!It really moved me to the point where I was bawling my eyes out at the ending.lol

I'm glad I was alone with my baby dog when I read it haha

This story is written from the perspectives from different characters but Jukichi and Theo are the main narrater which is a wee bit frustrating since I am pretty sure that it could've been better and more enlightning if Van Gogh gave a lot of more account of himself .

Having said that the author never gets me disappointed by her books !

She is so clever in that the very beginning of the story is always some kind of an indication or implication, with which you 'll be taken by surprise at the very end cuz you will surely be enlighten about the very meaning of the implication at the beginning of the story . I looooove how this made me feel.It's sheer magical and dazzling moment and I literally take 10 min to devour the moment after I read.(Hope someone also related to ! haha) 

Speaking of language aspect for Japanese learners, I' say the book is probably between upper - intermediate and advanced. Although words themselves in the book aren't super complicated , the author uses a good amount of abstract expressions and metaphors which sometimes I had hard times in picturing an image that she was trying to get at.  Good practice for Practical advanced Kanji . Good Luck.

 

☆★★★★ (4stars out of 5 ) 

 

If you love arts , you will love this .

 

Happy reading!