パリの骨 by Laurie King
♦︎THE BONES OF PARIS by LAURIE KING
パリの骨 創元推理文庫 出版 山田 久美子訳
ぎりぎり11月で読み切ることができました。
本日4時間ぐらいは費やした〜笑。
ページ数561ページのミステリー小説。
S・Hシリーズが面白かったので、同じ著者のものを読んでみました。
レビューを一切みずに、自分がどう感じるか試しによんでみました。
2週間ほど読み切るのにかかった気がします。
あらすじ以降では、ネタばれ含みますので、未読のかたは
ご注意ください。
今回は、さらっとこの本のどこが気に入らなかったかについて
言及するページなので、お気を悪くされる方は
ご遠慮くだされば、幸いです。
あらすじ:舞台は1929年のパリ。私立探偵のスタイヴサントは失踪した
アメリカ人女性を発見するため調査をしていた。そんな中、浮上した人気写真家の
「マン・レイ」は、かの有名な画家ピカソを筆頭に数々の著名な芸術家と交流が
あり、失踪したアメリカ人女性も彼のモデルをつとめたことがあった。
過度な芸術的表現の裏での犯罪行為を疑う警察とスタイヴサントは不思議な関係で
互いに捜査をすすめていくが、死の帝国たるパリの闇へと足を踏み入れてしまう。
ここからネタバレあります。
感想:一言で言うと、少しがっかりでした。。
これだけの長編だから多少、中だるみの部分があるのは
仕方ないと思いますが、1900年代前半のパリの社会背景や
グロテスクを芸術とする哲学的な思考の描写が少々、込み入りすぎている。
著名人が度々、登場するのは、エンターテイナー的な要素としてありだと
思いますが、ダークアートと、ル・コントが連続殺人を繰り返していた
動機(からくり)を結びつけるには、少々無理がありました。
結局、贈り物のために殺人を繰り返していた?
以外に動機について語られていましかね、、?
もう最後かなりスキミングで読んでしまっていたので、見逃したかもしれません。。
ストーリーが、動き出すのは、本当に後半にさしかかって(400ページ以降)
からなので、読者を引き込むのに時間がかかりすぎている点は非常に
もったいないと感じますし、最後の展開も駆け足で本当にあっさりって
感じでミステリー小説としての質はあまり高くないと思います。
間、間で会話が断片的に挿入されていましたが、
とてもわかりにくいです。
かといって、犯人はかなり容易に推測できました。
そして特にどんでん返しなどなく、推測通りでした!笑
回収されきっていない伏線が多すぎて、かなりもやもやしています。笑
ピップのパスポートが、ナンシーがプレゼントされた本からでてきたのは、なぜでしょうか。
どこかに言及されていましたでしょうか。
見逃しているかもしれませんが、どなたかご存知の方いらっしゃれば
私におしえてください。(>_<)
そして、この作品シリーズものだったらしくて、
翻訳されているのは、この作品のみらしいです。笑
どうりで、わからない箇所が多いわけだと思いましたが
初作を原書で読むに値するかは、個人的には微妙なんです。
なんだか、ストーリーと、芸術、登場人物それぞれが
一人歩きしているような、整合性のない作品という
印象でした。
海外文庫を刊行順に訳してほしいという
切なる願いです。。
ローリー・キングさんの他の作品はとても好きなのですが
この作品に関しては、残念でした。
パリの雰囲気や描写は細かくて、表現も綺麗なところは
素晴らしいと感じますが、スターレートは
☆☆☆★★(2)です。(Good Reads)
12月は年末休みもあるので、5冊ないし6冊は最低でもよみきれたら
いいなあと思います。
どれだけ多く読めるかではないですが、読み切りたい本が
たくさんあるんです。笑
明日からまた1週間はじまります。
目標は、体調をくずさず1週間遅刻せず乗り切ることです!笑
ハードルは低めに。。
明日から海外症例、研究報告のスクリーニング業務も
はじまります。初めてのことは不安と緊張が伴いますが
できることをするのみですね〜。
全く英語の学習をしていませんが、こちらも来月はどこかで時間を
確保する予定です。
読んでくださりありがとうございました⭐︎
どうかみなさん体調にきをつけて、素敵な1週間を始めましょう!